クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
ラテン語 翻訳
[2010/09/01]
ラテン語の翻訳というと一見特殊なケースに思えますが、ラテン語は意外にもクロスインデックスがよく翻訳依頼を受ける言語の一つです。
広大な古代ローマ帝国で日常的に広く使用されていたラテン語は、西欧キリスト教世界における宗教、文化、学術上の共通語としての地位を今に至るまで保ち続けています。
例えば動物や植物の学名がラテン語で付けられていることはよく知られています。
生物学や博物学に関する文献のラテン語の日本語翻訳には、カエサルやキケロによる古典ラテン語の翻訳の場合と違い、生物学、博物学的な知見も必要とされます。
そのためこうした分野におけるラテン語翻訳のお仕事は難度が高いと言えますが、ラテン語翻訳者にとってのやりがいもその分大きいでしょう。
(J.M.より)
イタリア語校正
[2010/07/01]
日本語の校正と同様に、イタリア語校正には特別な能力が必要となります。
日本人の誰もが正しい日本語を用い、適切な文章が書けるとは限らないのと同様、イタリア語校正もイタリア語のネイティブ話者であれば誰もが対応できるということではありません。
また、イタリア語は、主語によって動詞が6通りに変化し、それぞれの活用が表記、発音のどちらにおいても明確に異なるため、主語が省略されることの多い言語です。
ただし主語によって動詞を活用させる必要がある以上、日本語のように動作主が単数なのか複数なのかを曖昧にしたまま文章を完成させるということができないこともあります。
イタリア語で英語の”you”にあたる代名詞は、「Lei(あなた)」、「tu(君)」、「Voi(あなたがた)」、「voi(君たち)」と4通りあります(ただしVoiに対する動詞の活用とvoiに対する動詞の活用は同じです)。
適切な主語の選択という最も基本的なイタリア語校正作業のひとつを行なうにあたっても、イタリア語自体に関する研ぎ澄まされた感性に加え、原文の執筆者の母国語についての知識が問われることが多くあります。
(K.M.より)
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